勃起機能のメカニズム

勃起機能のメカニズム

勃起機能のメカニズムについて

クエン酸シルデナフィルであるバイアグラが見つかったのは、勃起のメカニズムを解明する研究の過程で偶発的に見つかったものです。作用としては自然な勃起を補助する効果があります。

 

バイアグラの効果について知るためには、勃起のメカニズムを理解しておくと、そのメカニズムの解釈が簡単になるので不可欠です。

 

勃起のメカニズムでは、まず、視覚、聴覚、嗅覚、触覚、空想などの性的刺激が脳に伝わります。それから中枢神経をたどり勃起神経に行きつきます。そこから出る副交感神経は骨盤神経から海綿体神経となり、陰茎や血管や海綿体に刺激を伝えます。

 

副交感神経から放出されたアセチルコリンは血管や海綿体に集まり、その刺激で内皮細胞内のカルシウムイオン濃度が高まり、内皮性一酸化窒素酵素にLアルギニンから一酸化窒素を合成させます。

 

この一酸化窒素は通常では陰茎への血流を制限している組織に働きかけ、制限を解除させます。そのために陰茎内へ血液がどんどん流れ込み、海綿体組織に吸収され勃起が起こります。

 

その間は勃起しているのですが、性的刺激がなくなったり、射精したりすることで、また陰茎への血流を制限する働きが回復します。そのために勃起も収まります。

 

バイアグラはこの制限する働きを回復するのを阻害する働きがあります。多くの勃起不全患者は性的刺激により少しは反応するのですが、制限を回復する作用のために勃起がうまくいかないのです。この働きを阻害することにより、クスリの効き目が続いている間は勃起しやすい状態となるわけです。

 

ED治療薬のメカニズム

薬の効き目は6時間程度です。その間は射精した後でも何度でも勃起することができます。

 

バイアグラの働きは決して単独で起こっているわけではありません。そのために一酸化窒素を放出する神経に障害がある糖尿病患者や前立腺がん手術を受けた人などのバイアグラの有効率が低いことでも明らかです。

 

バイアグラの注意点では硝酸薬は禁忌薬だということを忘れてはいけません。硝酸薬の投与を受けている患者には絶対にバイアグラを服用させてはいけないのです。

 

バイアグラの効果は全身に影響を与えることも知っておいてください。健常な男性に投与しても血圧が低下することがわかっています。そのために陰茎への作用以外にも、同じPDEが存在するところでは血流が盛んになり、頭では頭痛、顔では顔のほてり、鼻では鼻づまりといった症状が出ることがあります。

 

陰茎海綿体に弛緩を起こし、その結果勃起を引き起こす物質が一酸化窒素だとわかったのは1991年の終わりごろでした。それからわずか7年ほどで、勃起のメカニズムに有効な内服治療薬が開発されるとは当時はだれも考えもしていませんでした。

 

バイアグラの発見に関する研究結果が明らかになったのは、海綿体も血管であるという当たり前の事実なのでした。人は血管とともに老いるという言葉がありますが、男性は海綿体とともにおいていくものなのです。